2012年12月24日月曜日

ミディアムクラスの最高峰 ワイドボディーの元祖 それは500Eの為に!









Mercedes Benz W124036  Medium class  
500E  AFF  Wide Front  bumper  spoiler 




エッジの効いた元祖 Medium class  
500Eの原点回帰の角のデザインへ


この500モデルへとラウンドの柔らかな純正ウレタンバンパーが、
Medium class ボディーへと装着されたのは
試作プロトタイプ開発の時期から考えると、
丁度1989年〜1990年あたりの時代からでした。

1990年のフランクフルトモーターショーに、
展示させるため、そして製品発売が1991年の秋でした。



この500純正ウレタンバンパーの基本
デザインは


どう考えても500EというよりはE500 次の後期モデル、
ミディアムクラスからフェイスリフトを施された、
Eクラスの流線型 E500のフォルムに合わせた
雰囲気の良い上品な柔らかさだったのです!



という事で勘ぐる訳では御座いませんが!
次期モデルの1993年10月に発売を控えた
エッジを削ぎ落したマイナーチェンジ後の
E500専用デザインだったのかも知れません! 



モノには当然ながら開発から設計までの期間が御座います。
多少のタイムラグがあるため先攻開発でフォルムを絞り込み!
完成までには全部が同じ時期に全てを間に合わせるということも
現実問題は非常にハードで難しくなります!
そこで丁度時期を重ねるようにAMG 500E-6,0は
この純正の500ウレタンノーマルバンパーで登場して来ました。


え?最高峰に位置するAMGのコンプリートモデルなのに
専用開発のエアロパーツが何一つ存在していない?
Medium class 最高峰のAMGがノーマル純正500バンパー装着スタイルで
2480万円の車両販売金額だったことから、
このウレタン純正標準バンパーのデザインは
ある意味憧れの対象としてワイドの世界へと君臨してきたのかも知れません!








Mercedes Benz W124036  Medium class  
500E  AFF  Wide Front  bumper  spoiler 



その大きな原因はもしかしたら もしかすると、
膨らみの大きな専用開発500ワイドボディーに対して、
AMGが専用パーツを正直リリースさせていなかったのではないかと、
考えた方がある意味正論なのかも知れません!
開発デザインを急ピッチで発売時期に間に合わせるどころか、
本家本元のメルセデスベンツ社とAMG社の企業合併に重なり、
専用ワイドボディーのAMG製品の企画が途中で消えたのではないか?
と考える方が時代の流れに合っていると推測されます。



ご存知の通りこのMedium class 500の誕生には
複雑な企業間同士の開発提携問題が存在しており、
ボリューミーなフェンダーラインから足回りの追加開発には
あのポルシェ社が構造&基本設計の見直しに絡み、
V8 M119 エンジンとホワイトボディーを提供する,

本家本元のジンデルフィン工場ゲンメルセデスベンツ社と、
チューナーズメーカーとして君臨していた
ビッグネームAMG社の3社との微妙な時期と関係でした。



開発は頭脳集団として名高いドイツバイザッハグループの、
アイディアからこの合同提携の話しが持ち上がり、
お約束のカスタム工場ドイツはメカクローム社での、
徹底した試作モデルが開発された過去の経緯から判断すると、
AMG社がエクステリアデザインに本気で関わる余裕と、
それに必要な時間とコストとの問題にぶつかったと思われます!
生みの親として存在する先発隊のポルシェ社と、
メルセデス社の共同作品に対して、
例えるなら後発組のAMG 500E-6,0の開発は養子として、
送り込まれたような、後だしの立場と存在だったのかも知れません。



歴史を遡ればそれらの出来事に潜む、
微妙な開発当時のメーカ同士の心理面も垣間みれると思われます。
かつてのAMGの総帥アウトレヒトはこの出来事に対抗して、
ワイドボディーの車両ではなくスタンダードボディーのE420-6,0を影で製作して、
6,0リッターエンジンM119を搭載させたスペシャルマシンを造り出しました。
AMGのエクステリアエアロパーツを装着させた世界に1台だけの、
6,0リッターコンプリートモデルを個人専用の、
コンセプトデモカーとしてさり気なく開発させていたのです。





Mercedes Benz W124036  Medium class  
500E  AFF  Wide Front  bumper  spoiler 




AMG社は今までの標準ノーマルボディーに対しては、
1987年〜1989年の300E時代にAMGオリジナルとして、
ウレタン素材ではなく特殊ガラス繊維で製造するFRP素材で、
Ver1 bumper  spoilerをリリースさせていました。
エッジの効いた角のデザインに対して、
角には角のバランスの良い雰囲気が御座います!
補強リブのプレスラインや面と面を繋ぐ、
ラウンド処理のデザインバランスが適度に硬くて、
それはそれで時代に合ったエクステリアフォルムを、
それなりにAMGは考え抜いて見事に完成させていました。



AMG社製のコンプリートエアロパーツ製品は、
3度のリファインをこうして繰り返しました。
1989年以降はVer Ⅱ bumper  spoiler同じく硬質オリジナルのFRP素材で、
適度にエッジの効いたMedium class専用のエクステリアフォルムでした。
今にして思えば80年代後半の時代では確かに旬であったとしても、
この製品のデメリットは残念ながらやや時代が微妙に古いのと、
好き嫌いでモノ申すと云った個人的な見解で申し訳ありませんが、
角形の何でも無い汎用平面フォグランプの採用が妙に気に入りませんでした!






Mercedes Benz W124036  Medium class  
500E  AFF  Wide Front  bumper  spoiler 



AMG のVer 3 bumper  spoilerは、
メルセデスの傘下に仲間入りと同時に、
製造段階が大量生産ラインの流れを取り入れ、
素材はウレタン素材へと変更され、
同時に専用設計の流線型異型FOGが、
デザインされAMGの純正採用とされました。
Ver 3のこの専用FOGのデザインは、
四角「長方形平面」の汎用FOGに比べて、
非常に美しく綺麗なのですが、
後期モデル Eクラス専用デザインですから、
Medium classには当然似合いません。


またVer 3のウレタン素材は、
Ver 2のFRPより上の品質かと思われがちですが、
何を優先させるかという問題においては、
それなりに避けがたい短所も同時に存在します。
それは製品の形状が熱や気温により多少収縮を繰り返し、
これらの収縮伸び縮みから基本造形ラインが本来のカタチから、
変形するデメリットがあるということなのです。
ここまで長期に愛される事を予想しておりませんでしたから、
変形の問題まで考慮には入れて無かったのも無理はありません。
フロントグリルの下のラインが微妙に変形して波を打つのが嫌でした。


それからFRP製品に比べるとやや重い質量からくる、
比重面積の重量が異常に重たくなるという根本的なデメリットです。
500ワイドボディー専用のAMG社としての、
コンプリート並びにアフター用の製品は一切存在しておらず、
標準サイズの製品を加工して500ボディーへと、
無理やりに拡張させて装着させていたに過ぎません!
ワイドボディーに纏わるジレンマはこの問題を含めてオーナーを悩ませました。





Mercedes Benz W124036  Medium class  
500E  AFF  Wide Front  bumper  spoiler 



話が長くなりました。本題に戻ります!
純正のワイド500標準バンパーの良い所を適度に残し、
ワイド以上にワイドに仕上げて存在感を主張させない奥ゆかしさ!
この車両に特別興味が無く、知らない人が視たら気が付かれずに、
その反対にメルセデスが大好きな500オーナーが視れば、
明らかにその迫力やラインの違いがさり気なく伝わる洗練のチラリズム!
かつてのAMGのVer 2のエッジの効いた角のシェイプラインを最小限度に取り入れ、
軽量で変形が少なく耐久性もウレタン製品以上と来たらそれはもう迷う必要はありません。
品の良い500純正のプロジェクターFOGランプをそのまま流用させるという、
この3つのバランスが最大の利点でもあり恩恵であるのかも知れません!
そして数量限定で大量には存在しないからこその魅力なのかも知れません!





































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