2013年06月02日の日曜日
AFF1
Auto Fashion Factory Yokohama Inc
1台のポルシェカイエン955ターボが、
この日を境に理想的な完成形へと大きく進化します。
完成領域なんてのは実はクルマを所有される、
955オーナーの思い描く到達地点なのであり、
セオリー通りのありきたりな955カスタムモディファイや、
簡易パッケージを意味する最終的なゴール地点なのでもありません。
まずは外径20インチから22インチの大口径アルミを装着した瞬間に、
今まででは物理的にも視得て来なかったその先にある隙間の存在に、
ようやく意識が集中し気が付くようになるのかも知れません。
センスが生まれるとか芽生えると表現したら語弊があるのかも知れませんが、
こうしたいああしたいと自分の理想が高次元で纏まる瞬間でも御座います。
単純に赤い色から黄色い色へと変化させ大きさも構造も拡大改良です。
簡単にブレーキシステムの変更と言ってもピンからキリまで存在致します。
嬉しい事にポルシェ社は純正指定でもそれなりに素晴らしい
高性能ブレンボ製のOEMブレーキシステムが最初から奢られております。
ポルシェカイエンであればベースグレードでは黒、ノンターボV8の「S」では銀、
グレード最上級のターボやターボSでは赤とランクで色分け区分が仕切られております。
オプションで雲の上の存在を意味する黄色のPCCBブレーキシステムの存在感。
最上級の上を行くポルシェ純正のPCCBではパーツの合計金額だけで280万円相当なのです。
欲しいけれど手が出ない領域に存在している孤高なるPCCBブレーキシステム。
アフターマーケットで本当に純正PCCBが必要なのか?真剣に悩むところで御座います。
セラミックカーボンローターのお値段が4枚中1枚で約50万円もするシロモノですから、
単純にセラミック素材のカーボンローター4枚の交換で約200万円相当の出費が悩みのプライスです。
メンテナンスや消耗交換を考えたら維持費の面でもそれなりの覚悟を強いられる事でしょう!
理想的な推奨品は大口径でも軽量化を実現させた
2ピース構造のフラクタルラチェットピンで固定した、
フロント大口径外径サイズ400mmのメタル製ブレーキローターに、
リアもバランスを考慮させて大口径外径サイズ370mmのメタル製ブレーキローターに、
外注でロータ前後左右4枚にドリルドホールディング加工を施します。
個別回転バランスをキッチリと測定し全部の真円度を追求するのは当たり前のお仕事。
部分的なカーボン繊維を含有させた専用特殊素材で抜群なる真円度と高耐久性を誇り、
維持費やメンテや交換時のコスト面でも出費を抑える絶大なる効果も同時に狙えます。
外径寸法の大きさや迫力だけにとらわれて意味も無く大きさだけを追い求めると、
残念ながら前後のブレーキフィーリングと油圧回路の流量バランスを引き換えに大きく崩します。
理想的な黄金比がもしも存在するのであればフロントは8 POD ブレンボキャリパーをチョイスさせ、
フロントへ装着させるローター外径は最大でも400mmサイズで、
リアは前後のストッピングフィーリングを考えて最大370mmサイズの選択くらいでしょうか?
F 360キャリパーのリア専用ピストンを組み込んだ同じくブレンボ社製の955 用のキャリパーが理想的です。
残念ながらF360 リア専用のブレーキキャリパーはまだまだ入手出来るのですが、
肝心のフロント8PODキャリパーが世界的に品薄状態で、
2012年暮れ頃からブレンボ代理店やら輸入元メーカーだけで無く、
その他の8PODブレンボ製品入荷の予定が非常に見えにくくなっているのが現状なのです。
補修管理製品は別にして世界中のスパーカーにもこれらのブレーキシステムは純正採用されていて、
プライベートカスタムやアフターマーケットにおいて今後の入手が困難となると心配です。
植草さんが選び出した955ブレーキシステムは、
この黄金比に近い組み合わせで構成される、
ある意味アフター界で手に入れる事が出来る、
最高峰ランクの数少ないブレーキシステムでもあるのです。
キャリパーカラーは須賀様と同じく高耐久性に優れ、
美しきペイントが施されたスピードイエローで完全武装の予定です。
このブレーキキャリパーへの特殊ペイントも、
通常の塗装屋さんなんかで塗るような適当なペイントなのでは御座いません。
美しさや肌理細かさは勿論、艶から透明感から発色性の全てが、
芸術的領域に位置する孤高の存在感なのは説明するまでも御座いません。
カレラGTにオプション装着されたブラックゼブラマホガニーインテリアを採用。
室内インテリアを何処にも無い完全オリジナルな存在に進化させる為には、
誰も真似出来ないような希少なるマテリアルを贅沢にも採用させてみるのも良いでしょう!
室内のインテリアだけでなくエクステリアも
AFFの955スポーツクラッシックエアロのVER2でこれまた完全武装の予定です。
現在ではフロントバンパー&リア1970年代風の
ダックテールスポイラーだけは装着させていただいておりますが、
ようやくサイドスポイラー左右と
リアスポーツクラッシックアンダーエアロVER2の装着で御座います。
このエクステリアも適当なフォルムで造り上げたのでは無く、
ポルシェ社純正から正統なる流れを汲むバイザッハグループの開発させた、
名車 ポルシェ 997 スポクラシリーズからヒントを得て
955フォルムへとデザイン設計させて御座います。
空力抵抗値や走行中のCD値が向上するだけではなく
本質的なポルシェフォルムを堪能して頂ける高品質デザインでも御座います。
加古 俊文