メルセデスの500E
1991年式の過剰なまでの先行投資
ポテンシャル高き足廻りと心臓部。
しかもエクステリアは適度なツボをおさえたAMGスタイリングで、
それなりの124カスタムモディファイがバランス良く施されていたのなら!
純粋に欲しいと思う気持ちに熱く火が入りそうです。
黒い暴力
それは存在そのものがある独特なる強いオーラを持ち、 言葉や説明を抜きにして存在だけで静かなる圧迫感を、
周囲に自然と滲み出させる1つの代名詞。
英語で直訳させれば Black violence
ブラックバイオレンス 単純に黒い暴力とはそんな意味。
戦わずにして勝つというフレーズはご存知ブルースリーが残した言葉。
鋭い眼差しとただ者ではない雰囲気は周囲に静かに伝播して行くものです。
ボディーカラーブルーブラック199カラーコードは黒い暴力という隠語。
1991年当時のメルセデスはこのブルーブラックと呼ばれる色が大流行。
AMGのコンプリートカーもこぞってこのボディーカラー199が主流だったのです。
関係するだけで面倒くさい結果を招くかもしれないという独特なる怪しさ!
妖艶で何処と無く怖い雰囲気を大昔のメルセデスはボディーに宿しておりました。
メルセデスらしさに変化が起きたのはこの数年後の1994年あたりでしょうか?
怖いとか怪しいとかメルセデスの持つダーティーなーイメージからAMG社が脱却。
爽やかな正統派スポーツ路線へと社のイメージを180度一新させました。
199から744へとイメージチェンジを計り健全なAMGカラーへとシフト。
744はブリリアントシルバーと呼ばれ銀色のツバメでお馴染みの、
速く知的なレーシングスペックなAMGのチューナーズマシン。
シルバーアローと色の持つ意味すらも変化を遂げて行きました。
さてさてこの車両は当時新車並行車両で輸入されたマシン。
最大出力 330馬力に触媒レス仕様の織り成す絶妙なる組み合わせ!
一般道路や高速道路で出くわしたくない妖艶な存在感。
ルームミラーにこんな車両が突如として出現し映し出されたら何となくですが嫌です。
その存在を発見し意識し始めたらそれは最後、妙な圧迫感と変な緊張感。
爆発力は不意の暴発に近いくらい膨大でしかも想像以上にエネルギッシュ!
自制心でこの暴れるパワーを精神力で正しく抑える事が強く要求される90年代の数少なきクルマ
アクセルペダルにそっと乗せる感覚で足を添えているだけでグングンと加速して行きます。
全体の塊感とバランスは何処から滲み出ているのか?
簡単にご説明させていただくと、ツライチにジャストフィッティングされた、
AMG 3Pアルミ17インチのオフセットを含めギリギリはみだし具合が何とも云えません。
このAMGの3Pアルミは非常に貴重な特殊サイズと専用オフセットなのです。
通常のAMG コンプリートマシンと呼ばれるE500-6,0の標準スタイルでは、
フロント8,25J-17インチと同じくリムも浅くおとなしめな8,25J-17インチの4本使い。
これでは折角の500ワイドフェンダー特有の迫力や存在感も活かされません!
希少で入手が非常に難しい特殊サイズでのAMG 3P これがポイントです。
厳しき日本の検査基準と車検制度の面倒臭さ!
この手のツライチマシンは車検はこのままでは駄目よ!
と言われてしまう各都道府県での陸運局の厳しい適合検査の審査にも、
見事パスさせてしまう事が出来るこのスタイルでの500Eだからこそ面白い! さらにはAFFコンプリマシンに多いマークレスボンネット仕様に、
ウォッシャーノズルまで消してしまうスッポンフラット仕様。
えええええ?これも継続車検は基本的には駄目ですよね?
と思いきやこれまたどっこいそれでも大丈夫なのです。
そして全体の雰囲気を上品にさり気なく、
気持ち良く仕上げている500オーラーの要因は!
AFFオリジナル500ワイドバンパースポイラーVer 2の、
圧倒的な存在感と完成度のバランスだったのです。
フロントがこのAFFオリジナルワイドエアロを装着させる事により、
リアはAMGエアロパーツ単体での装着適合に違和感が生じません。 Ver 3 スポイラーとの組み合せが全然違和感無く綺麗に纏める事が出来るのです。 モチロン横のサイドスポイラーは500純正サイドスポイラーが推奨パーツとしてはお薦め! この組み合わせはツウの方にしか理解されないと思われますが一番綺麗な199ボディーが完成します。 ナンバープレートの位置もスラントしてやや下向きな絶妙なるレイアウトで雰囲気良く仕上がります。
全然関係ないお話しと思われがちですが黒いクルマには黒い機械式腕時計がよく似合う! ということでTCMのブラックマンチーノシリーズがオーナー様にはさり気なく推奨品で御座います。
加古 俊文
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