2013年4月29日月曜日

ポルシェカイエン スポーツクラッシック955のエクステリアフォルム。その2






2013年04月25日の木曜日の続きです。その2

この日は家族3人で近所でランチでした。
その後、免許取り立ての初心者でもある娘の運転で江ノ島界隈まで適当に走らせました。
お馴染みのカイエン955スポーツクラッシックエアロを装着させて、
鎌倉界隈七里ケ浜のいつもの坂道で白カイエン955 を撮影です。
撮影に使用したのはDON様の秘密兵器で話題のSIGMAの150〜500mm超望遠レンズです。
カメラはNikonのD7100が修理中の為、代打でNikonD300Sへと装着でした。
DX 換算で66,6%のフォーマットですから単純に1,5倍の750mm相当の画角です。
22インチのRUFへとお約束のPCCB風なるイエローBIG キャリパーのインストレーション。
白い955ボディーへAFFスポクラエアロが奢られてこの組み合わせは何とも云えない存在感。




SPORTS CLASSIC 955を選択するという事。





955 純正風のボディーエクステリアフォルムをさり気なく大切にしたい!
この955スポーツクラッシックエアロの開発コンセプトはシンプルにこんな感じでした。
既に完成されたポルシェの955 ターボエクステリアデザインを一切損なう事無く、
そして違和感無く純正風に仕上げるデザインは違う意味での大きな勇気が必要となります。
さり気なさ過ぎてエアロの装着後に気が付いて貰えないかも知れないという問題点なのです。
矛盾しておりますが、知らない人が視たら全然判らなくて、
知る人が観たら充分にその存在が解る。
自然なフォルムでのエクステリアとは非常に難しいある種控えめな忍耐力が、
カタチを決めて行くプロセスの中で強く要求されるのかも知れません。
派手にその存在を誇示主張させれば妙な後付け感が不自然に残る。
さりとて控えめすぎれば装着させる意味すらも価値を失うという矛盾点のバランス。
ストライクゾーンにの隙間は狭くてそれほど余裕が無いのが現状でも御座います。
オリジナルデザインなんていう言葉の響きは大袈裟に聞こえるかも知れませんが単純なのです。
決められた場所と体積の位置が本来の理想的なボリュームを持つ事から始めました。




肉厚の黄金比という体積比のバランスが存在します。
製造メーカーとしてのポルシェ社の955 車両開発段階で、
悪路走行時でのシャーシプロテクトデパーチャアングルの隙間を、
マージンクリアランスを含めて大きく取らざる得ない条件がもしも存在していたら?
こう考えてみると理想と現実の隙間の方向性が自然と視得て参ります。
上のアッパーエクステリアフォルムに対して下側のシャーシが薄く削ぎ取られる結果になる筈でした。
ポルシェカイエンでSUVの究極な悪路オフロード走行をする人が一体何人くらい存在するのだろう?
世界中に販売させなくてはならない環境がそのデザインを安全マージンに落とし込む!
過酷なサハラ砂漠やドバイでの砂漠激走行も思案に入れられてあらかじめ計算させなくてはなりません。
簡単に開発段階でのエクステリアデザインマージンを逆流させれば失われた答えは視得て参ります。
車両開発での955モックアップ試作製作段階での理想的なボリューム観と、
レーシングフォルムの強い911シリーズ 997 RS-GT3のフロントシャーシエアロダクトの融合でした。
上品で違和感無くそれでいてポルシェらしく仕上げる純正風のデザイン!
仕上がって観ましたら想像以上に自然なフォルムでしぶくさり気なく完成してくれました。

加古 俊文






































































































































SPORTS CLASSIC 955を選択するという事。その続き!

またまた余談では御座いますが、
肉厚の黄金比という体積比のバランスが存在します。
自分が思うにポルシェカイエン955の上半身のデザインは、
非の打ち所がないくらいに考え抜かれてものすごく格好良いのに、
左右サイドフォルムのドアから下に掛けての処理の仕方?
ホイールからホイールを繋ぐ下半身が微妙にだらしないと感じました。
カッターナイフで削ぎ落したが如くのブツ切りデザインではありませんか?
ああああ〜これは購入後の後から純正アフターパーツを装着させたいが為の途中の段階なのかな?
とも期待感を持ちながらも前向きでポジティブな思考回路でそう本気で思っておりました。
でもアフターで装着させるバランスの良いサイドスポイラーが見当たらないのです。
待てど暮らせどそのようなパーツはポルシェ社からも、
アフターパーツメーカーさんからも残念ながら発売されませんでした。
あの天下のRUF社ですらも955フロントバンパースポイラーの開発のみで頓挫してしまったのです。
こんな中途半端な状態で放置されたらカイエン955オーナーも浮かばれません。

955リアバンパースポイラーも同じく、
純正スタイルはあまりにもチープで簡単なプロテクトカバースタイルでした。
SUV車両という任務がこんな中途半端なEXフォルムのまま販売市場に放り出されてしまうのです。
何処を探しても待てど時間が掛かっても存在が無いものは仕方がありません!
1から作ってしまえば良いだけの事です!
こうして955フロントバンパーエアロスポイラーの次に955リアバンパーエアロスポイラーと、
同じくラインとツラをフィティングさせるための955サイドスポイラーの開発に移りました。
長期での耐久性や材質劣化または変形の非常に少ない強化適合素材での製作でした。
商売ベースとしては成り立たず製品の初期開発費や原型の抜き型製作の費用やら出費のオンパレードです。
オーバークオリティーなんて言葉は商売ベースで大量生産出来ませんから当たり前の品質です。
永年使用したり観たり味わったり使い込んでも飽きのこないデザインこそが、
モノの価値を大きく超えた領域に存在する生き残りの愛情表現なのかも知れません。




加古 俊文











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