W124092ワイド500ボディーを完璧なフォルムで仕上げる唯一の方法。
それは丸い自然な膨らみのワイドフォルムに対してストレートラインを融合させる境界線。
この車両はメルセデスのステーションワゴンW124092のリアフェンダー部をワイド加工させたものです。
このあり得ない造形曲線美に対するこれまたあり得ないラインでの専用部品の融合箇所が問題なのです。
例えるのであればそれは天然の丸いスイカにストレートな形状の物差し「定規」を強引に繋げるような、
丸とストレートの微妙なラインの連続技とでも表現しましょうか?
AMGの標準ウレタン素材Ver3ではフェンダーエンドの膨らみに対して,
造形曲線も残念ながらそのままのストレートカットの形状なのです。
500フェンダーラインのワイドに完璧にチリを合わせるのが正直微妙な領域でした。
カタチの違うモノ同士を繋げる事の難しさ、
自然な流れで違和感が無く綺麗にジョイントさせなくてはならない異質造形美の問題点。
ということで最初から専用設計で1から基本デザインを造り直す必要があったのだと思います。
どうせならということで、バンパーモールプロテクターのフォルムも、
124ワゴンでは珍しく1994年モデルと後期型セダンと同じくあえてエンドまで延長させました。
接合部の隙間も成型一体構造のデザインの採用により伸びや縮みの収縮歪みの問題からこれにより解放でした。
これにより変な接合部の波形歪みや圧力ストレスのウエーブが起きませんし微妙な変形隙間も生まれません。
またワゴン特有のリアハッチドアの扉を締めた時に感じる接合部分のチリ問題 アッパーサイドメタルモール、
保護プロテクターの両サイドとハッチロアーパネルの造形フィッティングや、
リアバンパー左右の接合ラインの全然位置すらも合わなかった隙間の調整も完璧に解消で御座います。
500オリジナルのフレアラインを活かし丸いフォルムでフロントとサイドのラインに違和感無く融合させています。
加古 俊文
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